花四季彩-
野元正の俳句
■俳 句
花四季彩―俳句
■野元正
1 2016.01.01
■年賀のみ幾とせ過ぎぬことしこそ |
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■ひそやかな路地裏きららネリネかな | |
■狛ざるや巫女鈴かざし闇はらふ |
正 |
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■京都・大豊神社の狛猿&ネリネ
. 15.01.01
■風邪声で好物送るとわが娘 |
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■梅匂う小野小町や随心院 | |
■海かなた甘さなつかし丘蜜柑 |
正 |
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■羊のスケッチ&ゆず
14.05.27
■さち棲むと桜の果てに吉野山 |
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■囃子立つ春だんじりの宮の入り |
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■ふるさとの小川堰き止め花筏 |
正 |
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■吉野桜と灘のだんじり宮入り
14.01.01
■建礼門たたずむ空は雪もよい |
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■敦盛の景色が騒ぐ冬の海 |
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■初夢や着る日憧れ大鎧 |
正 |
■京都御所「建礼門」 |
■大鎧(すばらしい佐藤氏作)) |
■建礼門と大鎧
13.06.13
■梅雨空や葉陰に潜む石兎 |
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■幽棲や茅の庇に走り梅雨 |
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■青春の川訪れて野蒜摘む |
正 |
岩倉具視幽棲宅 |
■実相院庭園の兎(岩倉幽棲宅すぐ近く) |
■明治の元勲岩倉具視幽棲宅と実相院庭園の兎
13.01.01
■正月やおだやかなれと羅漢さん |
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■年の瀬や影どよめきて灯がともる |
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■息災と賀状書くだけ幾星霜 |
正 |
京都・愛宕寺の羅漢群 |
大阪公会堂・暮れのライトアップ |
■京都・愛宕寺の羅漢像と大阪。大阪中央公会堂のライトアップ
12.9.26
■蘆刈の風吹く浜べいずくにぞ |
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■鳥渡る街現れて戸惑うや |
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■初雁や休みし浜べ翳りたる |
正 |
■香櫨園浜から芦屋浜風町と六甲山を望む
12.7.17
■城跡やはかなくありて夏の夕 |
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■舞子浜澄まぬ心に梅雨晴れ間 | |
■道半ば今年もめぐる真夏かな |
正 |
■播州三木城址 ■神戸舞子・旧武藤山治邸
12.6.28
■水際を白く化粧す半夏生 |
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■忘れじと火垂るの墓にスターチス | |
■長雨や壁の傷痕焼夷弾 |
正 |
■京都・両足院(半夏生) ■『火垂るの墓』文学碑&御影公会堂&スターチス
12.05.25
■勝竜寺ガラシャ哀しや夏浅し |
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■街道の乙女桔梗に玉重ね | |
■初夏(はつなつ)や雨降る濠に古城かな |
正 |
■ベルフラワー(乙女桔梗) ■勝竜寺城(長岡京市)
12.05.04
■城跡の湖畔に咲くは諸葛菜 |
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■野漆や過ぎにし十年の道照らす | |
■西教寺ガラシャを偲ぶ風薫る |
正 |
■坂本城(琵琶湖湖畔) ■トウダイグサ科ノウルシ(神戸市立森林植物園)
12.01.01
■室の津やお夏恋しと実南天 |
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■辻つじに津波の高さ冬の海 | |
■冬ざれやあしたを駆ける馬足龍 |
正 |
■室津・播磨五泊の一つ ■馬足龍(室津・賀茂神社)
11.09.22
■軒下を走る帆船夏の影 |
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■秋風や死者の書しのぶ當麻寺 | |
■蓮糸を一夜で紡ぐ晩夏かな |
正 |
■当麻寺伽藍と注連飾り
11.04.08
■三椏の黄橙の花に華やげり |
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■青文字や当尾の山に磨崖仏 | |
■咲き競ふ辛夷の花やひとときに |
正 |
■当尾の石仏(磨崖仏)阿弥陀如来&藪中三尊磨崖仏
11.01.01
■誰座る椅子が気になる春近し |
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■はらはらともみじ葉楓や外は風 | |
■石を集め栄華盛衰ねねの庭 |
正 |
■サントリー山崎工場のモミジバフウと椅子の絵
■秀吉の妻北野政所ねね終焉の地・圓徳院「北の庭」
10.10.30
■鬼瓦鍾馗と見合う秋時雨 | |
■おがたまやほんのり染まる薄紅に | |
■蘆の花咲く彼方は水無瀬宮 |
正 |
■寺内町旧杉山家&石清水八幡宮のおがたまの木の実
■橋本から淀川をはさんで天王山・大山崎方面を望む
10.08.14
■雁の寺ゆかりを訪ぬ夏の日に | |
■夏の寺達磨大師に睨まれて | |
■草繁る社に埋もれる御紋かな |
正 |
■京都・等持院達磨&明石神社の葵御紋
10.07.14
■梅雨空に風神雷神坐す寺 | |
■みどり滲む寺の円窓実芭蕉かな | |
■懐かしむ池畔の白や半夏生 |
正 |
■京都・建仁寺実芭蕉(バナナ)の坪庭&両足院の半夏生(はんげしょう)
10.05.24
■春霞風雷神や建仁寺 | |
■天空を駆ける龍神夏近し | |
■葦原の舞台を訪ぬ立波草 |
正 |
■京都・建仁寺双龍図 & 芦屋富田砕花旧宅(谷崎潤一郎「打出の家)
10.04.18
■紅色に桜しべふる城の道 | |
■霧島のつつじの朱に華やぎし | |
■櫻花華やぐ静けさ神の苑(その) |
正 |
■京都・梅宮大社神苑
10.02.06
■昔なる蔵窓見上げ息白し | |
■侘助や杯酌みし庭のさき | |
■やまとへと海漂いて雪中花 |
正 |
■大阪・富田林寺内町の蔵窓
10.01.01
■新しき未来のために破魔矢受け | |
■冬薔薇手をかざせば温かさ | |
■枯れ蘆の彼方に煙る男山 |
正 |
■ 石清水八幡宮破魔矢
09.12.06
■池面染め心も染めて櫨紅葉 | |
■戻り橋鬼の話に櫻紅葉 | |
■黄色紅心高まる紅葉狩 |
正 |
■ 枳殻邸と櫨
09.9.22
■稲原や絶えて久しき湯屋の湯気 | |
■風過ぎぬ根に紅さしておもひぐさ | |
■曼珠沙華火の路辿る二月堂 |
正 |
■ 稲穂と東大寺大湯屋
9.7.31
■御仏のお顔ほころぶ蓮華かな | |
■蓮の葉に心を澄ます水しずく | |
■恥ずかしげ蕾を立てる蓮の花 |
正 |
■ハスと水滴 法金剛院
9.7.5
■憧れの高嶺に咲くやけしの花 | |
■魅せられて青げしの花にカメラ向け | |
■罌粟の碧(あお)頭をあげて彼方見る |
正 |
■ヒマラヤアオゲシ 六甲高山植物園
9.4.23
■囁きてクッシャロ湖から渡る今 | |
■心澄む雪山仰ぐ利尻にて | |
■むらさきの蝦夷の花咲く延胡索(えんごさく) | 正 |
■尾長かものささやき クッシャロ湖
■利尻島・姫沼
9.3.29
■白滲みる有馬の里に辛夷咲く | |
■初花や狐の親子群れ立ちぬ | |
■山茱萸の歌に浮かぶは母の貌 | 正 |
■有馬・有馬稲荷神社の狐の群像
■冬鳥や夕焼け背にし列なして | |
■星の花冬の空から降りたるか | |
■福笑い根付けに託す思いかな | 正 |
■明石・人丸 椋鳥が電線にとまる夕ぐれ
■小坊主が子牛に乗って海を渡る図 正画
9.1.1
■初春や仏足石に手をあわせ | |
■冬うらら息子帰ると電話あり | |
■うらさびし蕪村の故園冬の雨 | 正 |
■大阪・平野郷・全興寺の仏足石
8.10.1
■秋ふかしお夏幻想三の堂 | |
■古代米黒い穂影は姫路城 | |
■今日もまたその名尋ねむ花野かな | 正 |
■姫路文学館から城を望む
8.8.24
■揚羽蝶飛び立つ頃か香草 | |
■爽やかな風を感じて下界見る | |
■花野を巡りて思う過ぎし方 | 正 |
■ 京都・フェンネルを食べる黄揚羽の幼虫
8.8.2
■風露草花も果実も飾り花 |
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■宵宮や鉾から鉾へ想い馳せ | |
■咲くときもレースを楚々と烏瓜 | 正 |
■ 京都・山鉾(宵々宮)
8.5.11
■城垣にまんねんぐさや黄色花 |
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■紀州路の春は朧や城の鯱 | |
■門先に瑠璃色匂う花名問う | 正 |
■ 和歌山城の鯱
8.4.27
■明日香路や石を巡りて春うらら |
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■謎秘めて狂心(たぶれこころ)や金鳳花 | |
■母子草君問う先に父子草 | 正 |
■猿石 明日香・吉備女王墓
8.1.1
■光る海大船過ぐる年の暮れ |
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■灯台や春は間近か磯の香に | |
■大船の向かう海原祝う春 | 正 |
■舞子・明石海峡と大橋・平磯灯台
7.9.29
■鷺独り飛沫を浴びて未だ夏 |
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■夢栄華今は一堂曼珠沙華 | |
■御仏の真言唱える萩の寺 | 正 |
■鴨川の流れで魚をねらう鷺
7.07.27
■炎昼や城の白壁目にしみて |
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■爽やかにオルゴール聴く森の中 | |
■高殿で国見の空に秋の雲 |
正 |
■神戸・六甲ガーデンテラス
7.8.14
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